那須高原の環境は、作品作りをする作家にとっては最適な場所なのでしょうか?
実際、那須にはとても多くの作家が住み(中には移住して)、日々様々な作品を生み出しています。
中でも一番多いのは陶芸作家。
陶芸に適した土が那須で算出される訳ではないので、やはり作家活動に適した環境が那須にあるということですね。
そんな作家の一人、那須高原作家協会の会長で【ぎゃらりー瀧】のオーナーでもある瀧昭典氏は那須町芦野で生まれた陶芸家。東京で育ったものの、陶芸を茨城県笠間で渡邊六郎氏に師事、以降那須で作家活動をずーっと続けている“那須を知り尽くした陶芸作家”でもあります。
瀧氏が営む【ぎゃらりー瀧】は、那須街道の田代交差点から東に200mの少し入った場所。
そこには作品づくりの工房と水昭窯、作品を展示販売するギャラリーがあり、自身の作品を制作する傍ら、観光客や地元の人たちへの陶芸教室も積極的に開催しています。
ちなみに陶芸教室の轆䡎は瀧氏が指導し、手びねりは奥様が教えるという、夫婦二人三脚での教室運営です。
【ぎゃらりー瀧】には、大きな作品から湯のみや茶碗などの生活陶器まで、様々なものが展示販売されています。「ほっとなごむ器を造りたい」という氏の姿勢がそのまま反映された、色々な陶器が並べられています。ギャラリーを訪ねて、ひとつひとつ器を手にとって、貴方の心に響く器を見つけるのも、また楽しい時間の過ごし方です。
<ギャラリーの展示販売スペース>
余談ですが陶芸家の瀧氏とは、私が那須に移住してきた早い時期に知り合い、那須町のこと、那須エリアのこと、近隣の観光地のことと、本当にたくさんのことを教えてもらい、かつ案内していただきました。
おかげで、表と裏の情報を一挙に知ることができ、今でも大変役に立っています。もちろん未だにご夫妻ともにお付き合いを頂いています。
【ぎゃらりー瀧】の瀧氏が会長をつとめる那須高原作家協会は、「創作活動を通じて,文化の香り高き那須高原づくりに協力・貢献しながら作品の向上に努める」ことを目的として2001年(平成13年)に那須在住のアーティスト有志にて設立された協会です。
以来、那須町を中心に活動を続け、「高原の美術展」や「彫刻シンポジュウム」、会員の作品を中心とした「那須高原作家協会展」などを毎年開催し、地域の芸術文化の向上に貢献しています。
<平面から立体の作品が並ぶ協会展>
【ぎゃらりー瀧】の裏にある森を氏は「ムーミン谷」と名付け、時間があれば、友人たちを招いてここで時を過ごしています。気さくな瀧氏は、時には陶芸教室に訪れたお客様を巻き込んで、炭をおこしてBBQを楽しんだりすることも。
陶芸作家としての製作活動も、「ムーミン谷」でのオフの時間も、すべてが楽しいアーティストの世界と瀧氏は認識しています。【ぎゃらりー瀧】に訪れたら、ぜひこちらの「ムーミン谷」も覗いてみてください。きっと瀧氏は大喜びで案内してくれますよ。
<瀧氏自慢の工房の裏庭「ムーミン谷」>
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<ぎゃらりー瀧の周辺地図>
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ぎゃらりー瀧
〒325-0303
栃木県那須郡那須町高久乙2905-45
Tel:0287-63-7423
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