【益子焼】で有名な益子町は、栃木県南東部に位置する人口22,000人の町。那須町とちょうど人口も同じくらい、那須町から約75kmの距離で、車だと1時間半程度で訪れることができます。
【益子焼】は江戸時代末期から優れた陶土を産出することと、大市場である東京に近いことから、鉢、水がめ、土瓶など日用の道具の陶器の産地として発展してきました。
1924年には、人間国宝にもなった濱田庄司が益子町に移住し、《用の美》に着目した柳宗悦らと共に 民芸運動をすすめるかたわら、地元の陶芸家たちにも大きな影響を与え、【益子焼】は “芸術品”としての側面も、もつようになります。

現在【益子焼】の、窯元は約250、陶器店は50。若手からベテランまで益子町に窯を構える陶芸家は多く、その作風は多種多様で、それだけに自分好みの陶器を見つける楽しさがあります。
那須町に移住してきてから、陶器を買いたいと思ったときや、グルメな店に寄ってぶらぶら散歩をしたい時などに訪れる町となっています。この日も“益子雛めぐり”に合わせて、ブラブラ散歩がてら町歩きを楽しみました。
最初に立ち寄ったのは【cafe MASIKO-BITO】。新しいカフェとして以前情報を仕入れていたので、早めのランチでお邪魔しました。
<お洒落なcafe MASIKO-BITOの建物>
<健康も意識したプレートランチ>
<鶏丼は見た目でも旨味を表現>
<珈琲カップはもちろん益子焼>
散歩道歩きのスタートは【益子焼窯元共販センター】からです。ここからお店を見ながらぶらぶらと、城内坂交差点に向かって歩きます。
<スタートは益子焼の大タヌキから>
<雰囲気のあるお店が並びます>
<お気に入りの陶器が必ず見つかります>
<美しい陶器がたくさんあり目移りしてしまいます>
城内坂の途中にある小さな雑貨店【G+OO】は、益子に来たら必ず立ち寄るお気に入りのお店です。那須高原の「じざい工房」で製作された木の小物も販売していて、とても身近に感じられるお店です。
<益子に来たら立寄る小物雑貨店G+OO>
城内坂の途中からちょっと北側の丘の上に登ると【益子陶芸美術館 陶芸メッセ・益子】があります。ここには移築された濱田庄司邸をはじめ益子焼の登り窯、益子陶芸美術館では濱田庄司をはじめ代表的な陶芸家の作品などが展示され、益子焼の歴史と芸術性について学ぶことができます。
<作陶の部屋も残っている濱田庄司邸>
<現役の益子焼の登り窯も見られます>
城内坂交差点の角には、茅葺き屋根の【日下田藍染工房】があります。母屋と仕事場を兼ねたこの建物は江戸時代後期から、築200年以上変わらない趣きのある姿をとどめていて、栃木県有形文化財に指定されています。
【日下田藍染工房】の藍染の甕場には、72本の藍甕があり、伝統的な昔ながらの藍染の手法で今もたくさんの商品がつくられています。
<自由に見学できる藍染の甕場>
益子町内の「雛めぐり」「陶器店めぐり」「陶芸歴史美術館めぐり」「藍染見学」と散歩もこれだけ歩くと喉も渇き、帰りがけにちょっとコーヒーブレイクすることにしました。
偶然帰り道で見つけた、古い民家を使ったカフェ“AND COFEES”。雰囲気がありすぎのカフェです。
<古民家を改築した AND COFEES>
<店内は板敷にしただけで古民家そのまま>
<コーヒーカップはやはり益子焼にこだわります>
<AND COFEESの向かいには可愛い小さな雑貨店>
益子町でお昼を食べて町内観光をして、コーヒーブレイクを楽しんで帰路につく。那須町からですと、ちょうど1日のドライブと散策にはぴったりのコースです。何度足を運んでも、色々と見る場所があるので、飽きることはないですね。那須にいらしたら、東京方面に帰る途中で益子町に立ち寄るのもお勧めです。
〈Dai〉
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〈益子焼窯元共販センターの周辺地図〉
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益子町観光協会
〒321-4217
栃木県芳賀郡益子町大字益子1539-2
Tel:0285-70-1120
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