那須高原から【会津鶴ヶ城さくらまつり】1000本の桜で埋めつくされる

白虎隊の悲話で知られる、会津若松の鶴ヶ城つるがじょうさくらまつり】は、毎年この季節になると“三春の滝桜”と並んで、那須高原でも話題のトップに出てくる桜祭りです。

会津若松鶴ヶ城の桜とお城

那須高原から会津若松までは、白河の甲子トンネルを抜けて、会津西街道(国道118号線)を北上、距離にすると73kmで、時間は約1時間40分です。もちろん東北自動車と磐越自動車道を使うルートもありますが、こちらも同程度の所要時間がかかります。

こうしてみると会津若松の【鶴ヶ城】までは、三春の滝桜とほぼ同等の距離と時間ですね。もちろん日帰り圏内。ただ【鶴ヶ城】の夜のライトアップを見るなら、1泊して昼も夜もゆっくり桜の花見を楽しむのがお勧めです。

<桜が満開の時がやはりお勧めです>
会津若松鶴ヶ城の桜

【鶴ヶ城さくらまつり】は、桜の開花時期に合わせて、4月上旬から5月上旬の期間に、様々なイベントと合わせて開催されます。お城の外から、橋を渡り、天守閣に向かって歩くと、どこを見てもピンク色の桜が咲き誇り、お城は“さくら色一色”でカラーリングされます。

<城内には1000本の桜が咲き乱れます>
会津若松鶴ヶ城内は1000本の桜が咲き乱れる

お堀に沿って広がる見事な桜並木、石垣と妙に調和する桜の木、そして何と言っても天守閣と桜の美しい組み合わせは心を打たれるものがあります。【鶴ヶ城】全体が、そして天守閣が、1000本の桜で埋め尽くされ、どこを見ても絵になる桜のシーンが繰り広げられます。

<お城と共に長い歴史を生き延びてきた桜の老木>
会津若松鶴ヶ城の老木の桜が似合う天守閣

【鶴ヶ城】内の桜は、ソメイヨシノをはじめ、ヤエザクラ、シダレザクラなど。次々に美しい花を咲かせ咲き乱れる桜は、赤い瓦の天守閣との調和もすばらしく、しばし見とれてしまいます。

会津若松鶴ヶ城の桜に埋め尽くされる天守閣

<天守閣の周りは桜の花・はな・花・・・>
会津若松鶴ヶ城の天守閣は桜で見えなくなることも

余談ですが、このブログではこのお城のことを【鶴ヶ城】と呼んでいますが、実は同名の城が他にあるため、地元以外では「会津若松城あいづわかまつじょう」と呼ばれることが多く、文献上では旧称である黒川城、または単に会津城とされることもあります。国の史跡としては、「若松城跡」の名称で指定されています。

<天守閣の下の石垣は最も古く自然石を組み合わせてつくった野面積み>
会津若松鶴ヶ城の天守閣は桜が似合う

【鶴ヶ城】は幕末における戊辰戦争で、新政府軍の攻撃を受け続けながらも、1ヶ月間の籠城の末に開城しました。お城自体は相当痛んでいたものの、天守閣は形をとどめていました。しかし、1874年(明治7年)に廃城となって石垣だけを残して取り壊され、その後1965年(昭和40年)に今の天守閣として再建されました。現在の【会津若松 鶴ヶ城】は“日本百名城”にも選定されている名城です。

<戊辰戦争で損傷した鶴ヶ城の天守閣 wikipediaから
会津若松鶴ヶ城の取り壊される前の天守閣

【鶴ヶ城】は、日本で唯一の赤瓦をまとった天守閣です。江戸初期の会津松平の藩祖である「保科正之ほしなまさゆき」の時代には「鶴ヶ城」は強度の高い赤瓦であったとの文献が残っていて、2011年の改修で瓦の葺き替えが行われ、今の赤瓦のお城となりました。

<再建され赤瓦の色と桜色のマッチングが美しい天守閣>
会津若松鶴ヶ城の天守閣を埋め尽くす桜

【鶴ヶ城さくらまつり】のライトアップは、日没から午後9時30分まで行われます。城内の桜には照明が当てられ、昼の風情とはまた違った表情の桜が浮かび上がります。また天守閣の白い壁には、桜の花びらのプロジェクションマッピングがまた美しい装いを見せてくれます。

<天守閣の白壁には桜の花びらが舞う>
会津若松鶴ヶ城の夜の幻想的なライトアップ

昼間の桜はまさに華やかさが感じられるものですが、夜になるとそれが一変。ライトアップで浮かび上がる天守閣は、幻想的な不思議な雰囲気が広がります。

<暗闇に浮かび上がるライトアップされた鶴ヶ城天守閣>
会津若松鶴ヶ城が桜はなびらが投影され浮き上がる

那須高原の花見とはひと味違った【会津若松 鶴ヶ城さくらまつり】。ぜひ足を延ばして、ライトアップの夜のお城まで見ていただきたいですね。  <Dai>

会津若松 鶴ヶ城
〒965-0873
福島県会津若松市追手町1-1
Tel:0242-27-4005


<会津若松鶴ヶ城の周辺地図>


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choko4※那須高原の那須町に移住してきた筆者が、那須にとけ込んだ人を“那須人(なすびと)”と称し、那須好きの人たちに那須の様々な観光情報を提供することで、“那須人”になってもらいたいと、このブログを開設しています。何か知りたいこと、聞きたいことがありましたら《Contact Us》までどうぞ。




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