【那須学Q&A21】昭和天皇が発見したアヤメ科の変種とは?

那須高原の我が家から、広谷地交差点に向かって2~3km行ったところに、“一ツ樅ひとつもみ”という場所があります。6月に入った今、ここにパープル色のアヤメがたくさん咲き誇っています。

実はこのアヤメは、1961年(昭和36年)の6月7日に昭和天皇がここ一ツ樅で発見されたアヤメ科の変種で、 答え ナスヒオウギアヤメ と呼ばれるものです。

那須町一ツ樅のナスヒオウギアヤメ

“ナスヒオウギアヤメ”は、1961年に発見された標本にもとづき、1963年4月に植物研究雑誌に発表されました。ナスヒオウギアヤメの母のヒオウギアヤメは、秋篠宮紀子妃殿下のお印としても知られています。

那須町一ツ樅のナスヒオウギアヤメの群生

“ナスヒオウギアヤメ”は、花茎1mほどと背丈が高く、普通のアヤメに比べて葉の幅が広く全体に大型です。自生地は那須地方だけで、1998年の集中豪雨でほとんどの自生地が流されてしまいました。現在自生するのは那須のここ“一ツ樅”だけで、環境省レッドデータブック絶滅危惧種に指定されています。

咲き誇る那須町一ツ樅のナスヒオウギアヤメ

ここを通る都度、「今年の見頃はまだかな」と車窓から見てはいつも楽しみにしています。以前はこの“ナスヒオウギアヤメ”は、ほんのわずかな本数しか見られなかった花なのですが、地元の人たちが株分けして大切に育てて、今は道路際の休耕田の一区画分ぐらいで美しいパープル色の群生を見ることができます。 

ナスヒオウギアヤメを動画でご紹介します

ナスヒオウギアヤメ満開です


<Dai>


<一ツ樅の周辺地図> ※公民館から西へ100mの位置が群生地です


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那須学物語【那須学Q&A】は、那須町・那須高原・那須エリアのことをQ&A方式で解説していくものです。参照元情報は、社団法人那須観光協会発行の「那須検定公式テキストブック」「那須学物語」などを参考にしております。これらの情報が那須に移住しようとお考えの皆様方の、那須の知識を増やし那須人になるきっかけになればと思います・・・。

choko4※那須高原の那須町に移住してきた筆者が、那須にとけ込んだ人を“那須人(なすびと)”と称し、那須好きの人たちに那須の様々な観光情報を提供することで、“那須人”になってもらいたいと、このブログを開設しています。何か知りたいこと、聞きたいことがありましたら《Contact Us》までどうぞ。




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