“那須岳”という頂は存在しない?!

作家の深田久弥氏によって1964年に選ばれた日本の名峰百選の『日本百名山』。
その名峰『百名山』に“那須岳”の名前もちゃんと入っています。
しかしこの“那須岳”という山は、頂(いただき)は、実は存在しないのをご存知ですか?

百名山に名前が連ねられていながら存在しません、「そんなバカな?!」と思われるでしょうが事実です。
深田久弥は書の中で『那須岳とは那須五岳の中枢を成す茶臼岳、朝日岳および三本槍岳のこと』と書いていて、「那須連山」のことを“那須岳”と呼んでいるということがわかります。
ただ、今ではそんなややこしいことは気にせずに“那須岳”=主峰の“茶臼岳”として扱うことも多くなっています。
那須連山はあと南月山と黒尾谷岳の5岳からなり、深田氏が名峰とした通り「品格・歴史・個性」を兼ね備え、1500m以上の頂が連なっています。

その主峰・茶臼岳(1915m)とお隣の朝日岳(1886m)が2018年の11月24日、頂が雪に覆われ、那須高原からもその雪景色を堪能することができました。
那須に移住してから何度も、この冬の始まりの景色を見てきました。

11月の下旬にこの景色が見られると、いよいよ那須高原には足早に冬が訪れます。

那須連山の冠雪

那須高原は那須連山の裾野に位置しているため、その標高によって季節の変化が大きく違ってきます。
茶臼岳は冬が始まっても、この写真を撮影した標高600mのところはまだまだ晩秋の色合いと陽ざしが広がっています。

私が那須高原に移住してきて、その自然で一番好きなのは「四季がはっきりしている」ことです。
体で感じる空気・温度、目で見る自然の彩り、耳に聞こえる風や森にすむ鳥のさえずりなど、五感でその自然の変化を感じ生活することができます。

那須高原の【冬】は寒さは厳しいものの、那須連山の向こう側の会津に比べると格段に雪の量は少なく、ほどよい雪景色が見られるエリアです。
実際この標高600mのエリアで美しい雪景色が見られるのは、年を越してからとなります。
那須に移住を考えていらっしゃる方には、ぜひ一度冬の那須町にも滞在して、その自然と生活を実感してほしいところです。

<Dai>

※那須高原の那須町に移住してきた筆者が、那須にとけ込んだ人を“那須人(なすびと)”と称し、那須好きの人たちに那須の様々な観光情報を提供することで、“那須人”になってもらいたいとこのブログを開設しています。




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