那須高原大橋から雄大な景色を見ながら、塩原方面に橋を渡ってすぐ右折、その奥・・・、森の中にひっそりと佇む小さなパン屋さんがあります。人に教えてもらわないと、なかなか行けない場所にあるのが、パン屋【クローチェ】です。住所は那須塩原市になりますが、ほとんど那須高原のエリア内と言える場所です。
〈森の中にひっそりと佇むクローチェ〉
気取らないお店に並ぶ気取らないパンたち
ちょっと北欧の田舎の家を思わせる装いのドアは、白と黒の、森に溶け込んでしまいそうな雰囲気をかもしだしています。店内が見えないだけに、ドアを開けるといったい中はどんなお店だろうと、期待感、というよりもドキドキ感が先にたつようなパン屋【クローチェ】。
〈ドアを開ける前のドキドキ感が嬉しい〉
実のところ、【クローチェ】に伺うのは本当に久しぶりです。何しろ那須高原・那須エリアにはたくさんのパン屋さんがあって、その日の気分で、パン屋さんを選べるという、とてもいい場所です。という、言い訳をしながらお邪魔しました。
店内は入る前に感じた“田舎の家”、そのままの雰囲気が広がっています。特に気取ったところもなく、新しさを演出するでもなく、逆に田舎の家のちょっと古い落ち着いた雰囲気の中で、お茶しながらパンをいただく、そんな感じのお店です。
<気取らない雰囲気の店内に気取らないパンが並ぶ>
パンを選んでいると声を掛けてきたのが、またまた気取らない【クローチェ】のオーナーです。気さくに色々なパンの説明と美味しさを、解かりやすく、思わず手が出るような口調で、勧めてくれます。
<パンへの愛情たっぷりな気さくなオーナー>
パンの種類はそれなりに多く、それぞれのパンが、昔懐かしいパンのガラスケースに入れられていたり、食卓の上に置かれていたり、あるいは陳列棚の上に何気なく並べられていたりと、さまざま。その昔ながらの自然さが、パン屋さんの店内というより、“食卓テーブルの置かれたパン工房内”という雰囲気をかもし出しています。
<昔はこんなケースをどこでも使ってましたよね>
<食卓の上に並べられたパン>
<お盆の上にも美味しそうなパンが並ぶ>
<昔は駄菓子が入っていたガラスケースには焼き菓子が>
【クローチェ】のオーナーの会話に合わせて、手に持つトレーの上には好みのパンが並びます。「このチーズケーキは最後の一つです!」の声に押されて、こちらにもトングが伸びてしまいます。ここのオーナーは、人当たりのいい、パンへの愛情たっぷりのセールスマンですね(笑)。
<ちょっと惹かれるジャガイモのコッペパン>
店内の片隅には、さりげなく古い布に十字架が描かれたものが飾られています。聞くとクリスチャンで、教会の催しなどにも【クローチェ】のパンを納めているという。「フランスで食べるパンより那須のクローチェのパンの方が美味しい!」と神父様たちにも好評だとか。店名の【クローチェ】も、その流れから付けたというお話もいただきました。
どれもこれも美味しい焼き加減に笑みがこぼれます
結局パン屋【クローチェ】で、この日購入してきたのは全部で5種類。
下の写真の手前の「チーズケーキ」から時計回りで、「クリームパン」、「イチジクとクルミのパン」、「ジャガイモのコッペパン」、そして「アップルパイ」の5種類です。正直どの種類のパンも、ひとつひとつがその素材とパンの相性が、うまく表現されていて、どれもこれもが美味しい。
色々なパン屋さんでパンを買ってきて食べますが、ひとつひとつのパン生地がすべて美味しいと感じることはそんなにありません。素材の味の強さに、パンそのものの味わいが消されていたりすることも。その点、久しぶりにいただいた【クローチェ】のパンは、何しろパン生地が、焼き加減が美味しい。素材とパン生地の両方が、組み合わせられることで、さらに美味しくなっているパンに、思わず笑みがこぼれてしまいます。
美味しいパンの中での一押しはこちらの「クリームパン」。とろりとしたクリームと、パン生地が少しパイ生地風になっていて、そのしっとり感との相性がベストマッチです。甘党の私としては、これはちょっと病みつきになりそうな「クリームパン」です。
<クリームの甘さとパイ生地風のパンがベストマッチング>
探してでも行っていただきたいパン屋【クローチェ】、皆さまもぜひどうぞ・・・。
<Dai>
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那須高原のパン屋クローチェ
〒325-0113
栃木県那須塩原市細竹10-9
Tel:0287-69-0310
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<パン屋クローチェの周辺地図>
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