やっとたどり着いた先にある個性的なカフェ【フランクリンズカフェ】

那須高原・那須エリアにたくさんのカフェがありますが、ここほどロケーションが悪い、いや、別の意味では素晴らしいロケーションのお店はないかもしれません。口で言うのも難しいので、まずは地図でご覧ください。

＜那須フランクリンズカフェの周辺地図＞
地図を少し拡大してみても、ここがどこなのか、地元の人でもすぐには理解できない場所なのです。今でこそ、メインストリートに小さなちゃんとした看板で【フランクリンズカフェ】と誘導看板ができたからいいようなものの、昔は人伝てに聞いて何気なく理解して探して行くようなお店でした。

この日は東京からの友人らを連れてランチで向かいました。初めて行く人の反応を見るのがまた楽しいですね。田んぼのあぜ道に入ると「えっ～」「えっ～」の連呼、その後に到着した時の驚きの声！。私も初めて訪れたとき、というよりも、たどり着けたときは、本当に驚きと嬉しさでいっぱいでした。その感激を今日も友人に見事に味わっていただきました。

【フランクリンズカフェ】に到着すると、今度はその建物に誰しもが二度目の驚きのまなざしを向けます。この建物は初代のオーナーが、自ら資材をカナダから買い付けて、自らの設計で建てたというこだわりの建物。木造の建物で、独特の形は、見れば見るほど味わいが出てくる、まさに目を見張る個性的な建物です。

＜こだわりの資材で建てた個性的なフランクリンズカフェ＞

＜個性的な建物に個性的なお店のサインが光る＞

店内はほどよい広さで、カウンター席が２か所にあり、テーブル椅子席は、それぞれ個性が異なるイスとテーブルで組み立てられています。また客席ドアから外に出ると、遮るもののないデッキが広がります。そこから見える光景は、自然の丘陵風景のみ、他は何も見えません。自然の真っただ中に、この【フランクリンズカフェ】があることを感じます。

＜森の中に佇むカフェの窓から見えるのは自然の木々＞

建物とロケーションにもましてここの「個性的なもの」はまだ続きます。カウンター席に座ると、目の前に様々なコーヒー豆が並び、コーヒーを淹れるマシンが目に飛び込んできます。それだけを見ればここの店のこだわりが伝わってきます。

さらに壁に目をやると「BARISTA LEVEL 1」と書かれたオレンジ色の証明書。これがアメリカとヨーロッパのスペシャルティーコーヒー協会が認定する、国際的な公式バリスタ資格証明書となっています。

証明書には《Yoshinori Kaji》とここのオーナーの名前が記載されています。つまりこのお店のコーヒーは、スペシャルティコーヒーを国際BARISTAが厳選して煎れてくれる、とても美味しいコーヒーなのです。

＜壁に掲げられている国際BARISTAの認定証＞

＜国際BARISTA資格を持つオーナーが厳選したスペシャルティーコーヒーを煎れてくれる＞

メニューのコーヒーはコロンビア、エチオピア、グァテマラ、ブラジル産のものが並んでいます。自分の好みに合ったものが何か、オーナーと会話しながら探してもらうのもいいかもしれませんね。価格も変に肩肘を張らずに、気軽に飲める価格に設定してあるのが嬉しい。コーヒーに添えられた可愛いクッキーも、コーヒーの味わいアップに一役買っています。

＜味わい深い厳選されたスペシャルティーコーヒー＞

丁寧な美味しいコーヒー創りとともに【フランクリンズカフェ】の食事のメニューの豊富さが、また一つの個性です。
メニューから最初に選んだのは“日替わり野菜と生ハムのペペロンチーノ”。野菜と生ハムとパスタのコンビネーションが、味わいをうまく演出しています。

＜盛り付けも美しい野菜と生ハムのペペロンチーノ＞

朝食が遅かったからと東京から来た友人が選んだのは“焼き野菜のディップハーフ”。採れたての那須産の野菜が10種類くらい盛り付けられてて、それを一口食べた友人は「この野菜美味しい！」と声を上げるほど。野菜の旨味を引き出す焼き加減が、絶妙なバランスを生み出しているのかも。

＜那須産の野菜を味わうなら“焼き野菜のディップ”＞

さらにもう一つメニューから見つけたのが“ポットパイビーフシチュー”。これは器に入れたビーフシチューを、パイ生地で蓋ふたをして焼き上げたものです。

＜パイ生地で蓋をされたビーフシチュー＞

スプーンでパイ生地を少しずつビーフシチューに落とし込みながら、ビーフシチューと一緒にいただく。シチューの濃厚さと、パイ生地の爽やかさのバランスが良く、ひと味違ったビーフシチューを味わえます。

＜パイ生地の中には濃厚なビーフシチューが＞

食後のデザートでいただいたのは“まろやか焼きプリン”。ちょっと可愛いリスのクッキーを乗せて、より可愛いプリンに仕上げています。表記通りのまろやかさがあり、プリンとしての主張もある、とちおとめの酸味ともいい組合わせのプリンです。食事の余韻を味わいながらいただくデザートにはピッタリです。

＜可愛いらしさも味覚を引き立てます＞

【フランクリンズカフェ】の最後の個性は、たまに開催される“アコースティック生LIVE”です。店名の頭に《MUSIC*ART*FORESTをコンセプトにするカフェです》と書いてあるように、ここでは不定期でミニライブが行われます。2019年の次回は4月頃の予定とか。facebookなどで情報をウオッチして、ぜひライブにも足を運んでみてください。

〈Dai〉