那須町を代表するお祭りで、私も一押しの大好きなお祭りが、今年も5月26日に行われます♪
そのお祭りは、ずばり【御神火祭】で、初めて見たときの感動は、それはそれは感動的でした。その後も見る都度、その“御神火”に引き込まれてしまう、それはそれは幻想的なお祭りです。
那須エリアは国内でも最大規模の大きな火山帯として知られていますが、かつては過去数回の大噴火により多くの犠牲者を出してきました。そのため住民は山の怒りを鎮めるため身を清め、那須温泉神社に詣でて、無間地獄の火に採火し「御神火」として崇めるようになりました。これがいつしか五穀豊穣と無病息災を祈願する行事【御神火祭】として定着しました。
現代の【御神火祭】は、那須温泉神社とその先の殺生石を舞台にして行われます。
真っ暗な会場に、笛の音がひびきわたると、【御神火祭】の始まりです。
スポットライトに浮かび上がった“語り部”が、「むかし、むかし、那須に九つの尾を持つ狐がおった・・・」と静かに、那須に伝わる九尾の狐伝説を、笛の音にあわせて語り始めます。静かにその九尾の狐伝説を聞き、想い描いていると、まるでその時代にタイムトリップしたような錯覚さえ覚えてしまいます。だんだん心も体も【御神火祭】の世界に引き込まれていきます。
今では【御神火祭】は、この殺生石に伝わる「九尾の狐伝説」に絡めて、松明行列の100名の参加者は、全員が“狐の白装束”に身を固めます。那須温泉神社で祈願・採火したあと、松明を持ち殺生石まで「狐の行列」を繰り広げます。暗闇の中に松明の明かりと狐の白装束だけが浮かび上がり、松明行列がゆっくり進む中、静まり返った殺生石に異様な雰囲気がひろがります。
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室町時代になってこれを伝え聞いた名僧源翁和尚は、この地を訪ね、石に済度教化を授け持っていた杖で一喝すると、巨石は三つに割れ一つは会津へ、一つは備後へと飛んでいき、残った一つがこの殺生石であると今も語りつがれています。那須温泉神社境内には「九尾稲荷神社」も祀られています。
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その後【御神火祭】は、殺生石に設けられた>“大松明(御神火)”へ行列の松明が火を放つと、一挙に幻想的な雰囲気が殺生石の回りを包み込みます。
凄まじい勢いで御神火が燃えさかる中、九尾の狐伝説の地「殺生石」では、郷土芸能の《白面金毛九尾狐太鼓》が披露され、祭りは絶好調を迎えます。大松明が燃え盛る中での《白面金毛九尾狐太鼓》は、一挙に、見る人たちを九尾の狐伝説の世界へと引きずり込んでいきます。
太鼓のリズムが体に響くと、体の芯からえも言われぬ思いが沸き上がり、周りの光景はすべて消え、白面金毛九尾狐と自分だけの世界がそこに存在します。
やがて大松明の炎が小さくなるころ、《白面金毛九尾狐太鼓》の音は、殺生石の谷間にますます大きく響きます。太鼓を打つ白面金毛九尾狐も、何かにとりつかれたかのように、太鼓をひたすら打ち続け、観客と演者が一体となる世界が生まれます。
松明行列に参加する人は、観光協会から「狐の面」「白装束」が支給されるので、それを着ての参加します。一般の観客の方は、狐のペイントを顔に塗り、狐に変身して祭りに参加することになります。この日、この夜は、殺生石には数知れない狐が存在し、【御神火祭】を盛り上げます。さあ、今年は貴方も狐になってお祭りに参加してみましょう!
●開催日: 2019年5月26日(日) 雨天中止
●場 所: 那須町史跡「殺生石」
●時 間: 18:00~20:00(予定)
●駐車場: 臨時駐車場が那須小学校に用意されます
●松明行列参加者:10歳以上の一般人100名程度を当日募集予定(予約不可)
※松明行列に参加できる宿泊パックを用意している施設があります。詳しいことは那須観光協会にお問い合わせください。
●タイムスケジュール:※昨年のものを参考に列挙します
14:00教伝地蔵尊縁日(殺生石に鎮座する教伝地蔵と千体地蔵の供養)
16:00九尾の市(地元の美味しいものや狐メイクなど10店舗が並びます)
18:00那須の語り部「九尾の狐」と横笛
18:20ヴァイオリンデュオ演奏〜艶やかな音と共に姫たち降臨
18:40時庭の神楽(那須町無形民俗文化財)
19:00三味線と那須湯もみ唄(元湯鹿の湯に伝わる湯もみ唄)
19:10松明行列出発(当日16:00から受付、先着100名@500円/10歳以上)
19:30御神火点火(那須町 平山幸宏町長による点火)
19:40白面金毛九尾狐太鼓(地元保存会による太鼓の演奏)
20:00終了
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那須町観光協会
〒325-0301 栃木県那須郡那須町湯本182
Tel:0287-76-2619
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<御神火祭会場の周辺地図>
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