那須高原の我が家から、広谷地交差点に向かって2~3km行ったところに、“一ツ樅”という場所があります。6月に入った今、ここにパープル色のアヤメがたくさん咲き誇っています。
実はこのアヤメは、1961年(昭和36年)の6月7日に昭和天皇がここ一ツ樅で発見されたアヤメ科の変種で、 答え ナスヒオウギアヤメ と呼ばれるものです。
“ナスヒオウギアヤメ”は、1961年に発見された標本にもとづき、1963年4月に植物研究雑誌に発表されました。ナスヒオウギアヤメの母のヒオウギアヤメは、秋篠宮紀子妃殿下のお印としても知られています。
“ナスヒオウギアヤメ”は、花茎1mほどと背丈が高く、普通のアヤメに比べて葉の幅が広く全体に大型です。自生地は那須地方だけで、1998年の集中豪雨でほとんどの自生地が流されてしまいました。現在自生するのは那須のここ“一ツ樅”だけで、環境省レッドデータブック絶滅危惧種に指定されています。
ここを通る都度、「今年の見頃はまだかな」と車窓から見てはいつも楽しみにしています。以前はこの“ナスヒオウギアヤメ”は、ほんのわずかな本数しか見られなかった花なのですが、地元の人たちが株分けして大切に育てて、今は道路際の休耕田の一区画分ぐらいで美しいパープル色の群生を見ることができます。
<Dai>
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<一ツ樅の周辺地図> ※公民館から西へ100mの位置が群生地です
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