栃木県北の【なすひかり&コシヒカリ】が“特A”にランクアップ!

2018年(平成30年)産米の“食味ランキング”で魚沼産コシヒカリが「特A」に返り咲いたというのが話題になりましたが、実は前年「A」だった栃木県北の【なすひかり&コシヒカリ】の2銘柄が、ランクアップして見事「特A」に輝いているのをご存知ですか?

那須のコシヒカリの稲穂

“食味ランキング”とは、農水省や農協とは別の公正な第三者検定機関である日本穀物検定協会(井出道雄会長、伊藤健一理事長)が、「炊飯した白飯を実際に試食して評価する食味官能試験」を行い、「お米のプロ」が米の味の等級分けを行っているものです。

なすひかり袋2019年2月27日に、《2018年(平成30年)産米の食味ランキング》として発表されました。対象は154産地品種銘柄(29年産151銘柄、28年産141銘柄、27年産139銘柄、26年産133銘柄)で、最高ランク「特A」にランクインしたのは55銘柄です。
この「特A」に栃木県では、県北の【なすひかり&コシヒカリ】の2銘柄、県南では「とちぎのほし」の1銘柄でした。

ちなみに食味試験のランキングは、複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準米とし、これと試験対象産地品種を比較しておおむね同等のものを「A’」、基準米よりも特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」として評価を行い、この結果を毎年“食味ランキング”として発表されています。

ササニシキimageなすひかりの誕生物語

【なすひかり】のお母さんは「コシヒカリ」で、お父さんは「愛知87号」で、栃木県のオリジナル米です。
栃木県では、「コシヒカリ」以外では、長年「ひとめぼれ」が栽培されてきましたが、「ひとめぼれ」の需要減、過剰在庫、近年の豊作等で、価格が下がったために、県内では生産が減少してきていました。
その為「コシヒカリ」をメインにしつつも、ひとつの銘柄だけに頼った生産では、気象災害のときに対応できないという危機感があり、栃木県の環境に適したオリジナルのお米の誕生が望まれていたのです。

そんな中1991年(平成2年)から栃木県農業試験場において、「コシヒカリ」を母、「愛知87号」を父にした交配・品種改良を重ね、1999年(平成10年)に「栃木7号」という地方番号がつけられた品種が誕生しました。それが2005年(平成16年)には、県オリジナルの品種として【なすひかり】と名付けられ、さらに翌年には、その品質の高さから県の奨励品種として採用される事となります。

【なすひかり】は夏の暑さに強く、耐冷性もたかく、気候の変化に強いので安定した収穫が望めるという利点があり、また「ひとめぼれ」よりも育てやすく倒伏に強いという特長を持ち合わせています。
県のもう一つの主力米「コシヒカリ」よりも収穫が早い早生品種なので、収穫時期を分散することも可能となりました。

【なすひかり】の名前の由来は、那須高原の爽やかなイメージから「なす」の2文字、「コシヒカリ」の特徴を強く受け継いでいることから「ひかり」の3文字を組み合わせて【なすひかり】という名称になりました。
もともと「愛知87号」は「コシヒカリ」と「ミネアサヒ」を掛け合わせて生まれています。その「愛知87号」と「コシヒカリ」から作られた【なすひかり】は、「コシヒカリ」の特徴を4分の3も受け継いでいることになります。


<平成30年度の特A受賞品種(55銘柄)>
コシヒカリ  福島・福井・新潟・栃木県(県北)など14地区
ななつぼし  北海道
ゆめぴりか  北海道
青天の霹靂  青森県
ひとめぼれ  岩手・宮城・福島・大分県
ササニシキ  宮城県
銀河のしずく 岩手県
つや姫    山形・宮城・島根県
雪若丸    山形県
あきたこまち 秋田・愛媛県
ゆめおばこ  秋田県
とちぎの星  栃木県(県南)
なすひかり  栃木県(県北)
てんこもり  富山県
にこまる   静岡・高知・長崎県
ハツシモ   岐阜県
きぬむすめ  兵庫・鳥取・岡山・山口県
キヌヒカリ  京都府
あきさかり  徳島県
夢つくし   福岡県
ヒノヒカリ  香川・福岡・熊本・大分県
さがびより  佐賀県
夢しずく   佐賀県
あきほなみ  鹿児島県

<Dai>

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choko4※那須高原の那須町に移住してきた筆者が、那須にとけ込んだ人を“那須人(なすびと)”と称し、那須好きの人たちに那須の様々な観光情報を提供することで、“那須人”になってもらいたいと、このブログを開設しています。何か知りたいこと、聞きたいことがありましたら《Contact Us》までどうぞ。




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